Banner 持続可能な米生産を目指し「サステナブル・ライス・プラットフォーム」に加入

持続可能な米生産を目指し「サステナブル・ライス・プラットフォーム」に加入

サステナブル・ライス・プラットフォーム(SRP)は、100以上の機関メンバーからなる研究団体で、UNEP(国連環境計画)とIRRI(国際稲作研究所)が共同主催しています。SRPは、持続可能な生産基準、指標、取り組み団体に還元されるインセンティブ・メカニズム、離れた場所でも届くアウトリーチ・メカニズムといったきめ細やかな支援策開発し、米生産における持続可能で広範な導入を行い、農場内およびバリューチェーン全体の稲作システムにおける、資源利用効率と気候変動への耐性を促進します。ネタフィムは、水田から点滴潅水での栽培へ移行を推奨することで、持続可能な未来に向けた稲作分野の変革を支援しています。

世界で最も愛されている作物は、世界で最も水を必要とする作物でもあります。

農業は世界の淡水の70%を消費しており、そのうち30〜40%が米に使われています。

1993年以来、国連は、水の重要性と水資源の保全を推進するため、「世界水の日」を開催しています。今年のテーマは、人々と地球の健康を守るために、水と気候変動との間にある重要なつながりを強調しています。

人は平均して1日に2〜4リットルの水を飲み、気づかないうちに少なくとも2,000リットルの "仮想の水 "を消費しています。

世界が持続不可能な水の使用を続ければ、何十億人もの人々がさらなる水不足に直面し、その結果、何億人もの人々(主に貧困層)が飢餓や栄養不良に苦しむことになるでしょう。

水田から点滴潅水へ

農業は地球上の淡水の70%を消費しており、従来の米生産は世界の潅水用水の3分の1以上を占めています。世界の限りある資源を損なうことなく将来の需要を満たすためには、より少ない資源でより多くの作物を栽培するための点滴潅水などの革新的な技術が必要です。

  • 米は世界で最も水を必要とする作物です。
  • 水田潅水で1kgの米を生産するには2,500リットルの水が必要ですが、点滴潅水で栽培された米は900リットルで済みます。
  • 点滴潅水は、水と養分を直接根に届けるため、地下水の汚染を避けることができます。
  • 従来の水田潅水を点滴潅水に切り替えることで、米から排出される温室効果ガスを大幅に削減することができます。これは、自家用車4000万台分に相当します。

湛水(たんすい)による従来の水田潅水とは異なり、点滴潅水はパイプを通じて水を根元に直接届けます。この方法は、水の消費量を最大50%削減し、収穫量を少なくとも25%増加させる可能性があります。

インド - タミル・ナドゥ州の事例

インド全域、特にタミル・ナドゥ州のような南部地域で深刻な水不足に悩まされています。そのため、より少ない水で収穫量を増やすことができる点滴潅水技術を採用する農家が増えています。

タミル・ナドゥ州ゴヴィンダプラム村のパルタサルティ氏(69歳)は、稲作に点滴潅水システムを大規模に導入した功績により、インド稲研究所(ハイデラバード)から「イノベーティブ・ライス・ファーマー・アワード」を受賞しました。

パルタサルティ氏の功績の特徴は、点滴潅水と輪作(玉ねぎ、トウモロコシ、稲)です。水を45%節約しただけでなく、収穫量を50%増やしました。

気候変動は、古代から伝わる稲作や水田における潅水の技術においても、パラダイムシフトを要します。点滴潅水技術を使った米作りは、増え続ける世界の人口を環境負荷を抑えながら養うことができます。

 

サステナブル・ライス・プラットフォームについて 

サステナブル・ライス・プラットフォーム(SRP)は、100以上の機関メンバーからなる研究団体で、UNEP(国連環境計画)とIRRI(国際稲作研究所)が共同主催しています。SRPは、持続可能な生産基準、指標、取り組み団体に還元されるインセンティブ・メカニズム、離れた場所でも届くアウトリーチ・メカニズムといったきめ細やかな支援策開発し、米生産における持続可能で広範な導入を行い、農場内およびバリューチェーン全体の稲作システムにおける、資源利用効率と気候変動への耐性を促進します。

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