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植物工場灌水システム

1965年に点滴灌水の先駆けとなって以来、私たちは灌水システム市場において世界を牽引し続けてきました。それこそが、私たちのユニークな強みのひとつであり、全世界に点在する最先端植物工場でも製品が採用され続けている証なのです。

開発者メッセージ

どんな植物工場であっても、成功を収める為のもっとも重要な要素の一つは”水”です。地球に残された土壌環境を考えると、灌水設備と養液システムは品質と収量を確保するには欠かせない存在となりました。

私たちネタフィムは、形式にとらわれない柔軟な潅水設備と、幅広いラインナップの養液混入システムを提唱し、緻密な施肥管理が求められるこの分野で世界をリードし続けていきます。

  • PCJ-CNL ドリッパー
  • 液肥灌水システム
  • ネタフィムTM スプリンクラー

最適な灌水システムを見つけましょう

crop-analysis.png    作物の分析 
作物によって必要な灌水プロトコル(ルール・手順)はそれぞれ異なります。

substrate-analysis.png 培地との適正
土耕栽培・メディア(培地)・ポット栽培では、それぞれ異なる灌水用システムが必要です。

weather-anlysis.png  気候分析
地理的条件・気候・日射量などが植物の蒸散量に影響するため、気候分析を行います。

weather-anlysis.png  水の分析
品質が保証された植物工場用灌水システム水源の確保。

water-room (1).png  灌水室
水タンク・肥料タンク・液肥装置・ポンプ・ろ過システムなどを設置します。

drippers.png  ドリッパーとドリップラインの選択
圧力補正機能付き「PCJドリッパー」が便利です。

PCJドリッパー:世界で最も精密なドリッパー

高いパフォーマンス力が期待できる自己洗浄機構付きPCJドリッパーは、果樹・果菜類・花卉へ均一に灌水できる植物工場用の灌水設備です。

  • 安定した収穫:幅広い圧力範囲で水と液肥を精密に供給することで、常に高い安定性の収量を実現します。
  • 目詰まり防止:セルフフラッシング機能により、目詰まりがしにくく安定した流量を保てます。

  • 規模拡張性:システム下にあるドリッパー数を容易に増やすことができ、植物の成長速度に応じた十分な水量を確保できます。
  • 設置場所の柔軟性:マイクロチューブを使用すれば、ピンポイントでドリッパーを設置したり、必要に応じて複数に分岐させたりする事も可能です。
  • 水ダレ防止機能(LCNL & HCNLモデル):パイプ内の残水の流出の心配がなく、毎回管内を水で満たさなくてもよいので、パルス灌水にも有効的です。
PCJ drippers: the world’s most precise drip solution (greenhouses)
Tomato Greenhouse in Japan

植物が必要とするものを的確に供給

条件が整った環境で栽培された植物こそ、健康的で高品質な作物を収穫するのです。そのためには、植物に最適な方法で肥料を与えることが重要です。そこで私たちは、点滴を肥料の供給システムとして活用する施肥(肥料+灌水)技術を開発しました。

施肥システムでは、液肥をバランス良く調合し、正確なタイミングで灌水することが重要です。

中でも精密灌水施肥システムは、植物の栽培ステージに合わせて肥料バランスを変えて、植物の根1本1本に直接供給する事ができる最良な管理ツールです。また、必要に応じて肥料の供給量を増減できるため、天候の変化や市場の動向によって出費を抑える事も可能になります。

植物工場での人工培地による栽培では、よりデリケートな精密さと均質性が求められます。培地の保水性は土に比べて低いため(培養土や容器の特性にもよる)、水や肥料を少量ずつ、高い精度で植物に与える必要があります。私たちはこれを実現するために、複数系統の養液を混入できる装置を開発しました。

NETAJET 4G™

NETAJET 4G™

ネタジェット4Gは、植物工場や土壌栽培・水耕栽培に適しています。独自開発したアナログ式の肥料バルブにより、高精度なEC/pH制御を実現しました。

NETAFLEX™ 3G

NETAFLEX™ 3G

ネタフレックス3Gは、複数の肥料混入にも対応でき、土壌栽培にも水耕栽培にも最適な装置です。最新の攪拌タンクによる混合システムを採用しており、正確で均一な液肥の供給が可能です。

PCJ ONLINE

PCJ ONLINE

圧力補正機能付きのドリッパー(オプションで水ダレ防止機能付き)で、水と液肥を均一に供給できるように設計されています。また、目詰まりを防ぐためにセルフクリーニング(自己洗浄)機構を採用。植物工場やハウス栽培に最適です。

殺菌による節水

植物工場の灌水システムでは、使用した水の約30〜40%の排液を常に殺菌し、真水と混ぜて再利用しています。そうする事で、水の使用量を削減できるだけでなく、リサイクルされる水に含まれる養液分も再利用できるため、肥料の使用量も削減できます。

当社の植物工場用灌水システムでは、紫外線、オゾン、医療分野でも使用されている最先端の精密ろ過システムなど、さまざまな殺菌技術を使用しています。使い方はシンプルで、一度設置すればメンテナンスも適切に実施すれば快適にご使用頂けます。また、作物や病原菌に応じて異なる設備をお選び頂けます。

植物工場用灌水システムによる排水のリサイクルは、コストパフォーマンスが高く、排水を再利用することで土地や水の汚染を防ぐことができるため、サステナビリティの面においても優れています。

逆浸透膜(RO)システム

逆浸透(RO)方式の植物工場用灌水システムは、水のろ過と脱塩を行った上で、灌水システムに水を供給します。このシステムは、塩分・有機物・その他の溶解した粒子、および細菌やウイルスを抽出します。お客様の作物のニーズや水源の状態に合わせてオーダーメイドで設計されていることも大きな特徴です。

植物工場用水耕栽培システム

システムの管制塔として、「NFT」や「Ebb n Flood」などの水耕栽培システムを提供しています。

NFTシステム

NFT(Nutrient Film Technique)は、省資源・労力削減に優れた水耕栽培システムです。スペース・水・肥料・農薬を大幅に節約できるため、現在世界中でレタスやハーブの栽培に利用されています。

NFTでは、プラスチック製の容器の中で葉物や苗などを育てます。新鮮な酸素を含んだ水とミネラルを含んだ培養液は、栽培容器の高い位置からポンプで送水され、下流の貯水タンクへ集められます。

Netafim NMCコントローラーは、容器内の作物を水浸しにならないように根だけを湿らせ、水・ミネラル・酸素の理想的なブレンドを生成。また、ろ過・殺菌処理・チラー設備などを用いて、循環水を清潔で冷たいままに保ちます。

一年中、高品質の作物を栽培できるのも特徴で、水・肥料・農薬への投資を最小限に抑えることができるため、コストパフォーマンスが高く、サステナブルな栽培方法でもあります。

Netafim NFTシステムは、品質・信頼・性能を保証するために自社で設計・製造されています。

Growing lettuce and herbs in a greenhouse using an NFT system
Ebb n Flood System is a different greenhouse irrigation system

Ebb n Flood System

作物を一定周期で液肥に浸し、排水する事を繰り返し行う特異な植物工場用灌漑システムです。

このシステムは2段階で機能。水と養分が栽培エリアを流れ、植物の根の上に溢れ出し、その後に水は貯水槽に戻されます。このサイクルが継続的に繰り返されることから、Ebb n Floodシステムと名付けられました。

当社では、自社で開発した特別な土間コンクリートやトレイテーブルに載せられる様に設計されたカバーなど、水が無駄なく効率的に利用できるように同じく自社で設計したEbb n Floodシステムをお届けしています。

画期的なEBB N FLOOD 2.0

植物工場用灌漑システムにおける画期的な技術「Ebb n Flood 2.0」。現在、先端研究分野の医療大麻用植物工場プロジェクトで採用されています。Ebb n Floodと精密灌水システムの斬新な組み合わせは、作物の品質と植物の栄養管理にめざましい結果をもたらしています。