スキェルニェヴィツェ花卉園芸研究所試験温室(ポーランド)

2006年、ポーランドのスキェルニェヴィツェ果樹及び花卉園芸研究所(ISK)では、研究施設の改修を行う事になりました。4棟の旧式温室を、2,500㎡の1棟の先進的な試験温室に統合するのが目的でした。この温室には試験に用いる先進的な人工気象室が、50ユニット設置されています。ネタフィムは、最新鋭の技術を搭載した試験室を含む、 この最先端施設の建設に携わりました。    

 

スキェルヴィツェ果樹及び花卉園芸研究所(ISK)は、果樹園芸、養蜂、観賞用植物などの分野における、ポーランド最大の研究施設です。

2006年、ISKは旧施設の改修を決定し、最高水準の設備要件を満たす施設改修工事の入札依頼(RFP)を公募しました。
 
ネタフィム・ポーランドとネタフィム施設園芸部は共同して、プロジェクトの工程、構造設計、技術仕様を含む詳細な全体計画書を作成しました。3社と競合する中で、我々ネタフィムの提案が落札し、2006年6月にプロジェクトが始動しました。  
 Greenhouse for research in poland
改修は、4棟の旧式温室を50基の試験室を内包する、2,500㎡の先進的温室に統合するのが目的でした。
 
この施設はファイトトロンの概念に基づいて、構築されています。ファイトトロンとは、作物や研究テーマ毎に異なった気象環境を、人為的に自在に制御できる人工気象室の事を言います。これらファイトトロンは、商業温室に比べ、規模が非常に小さく、研究室然としていますが、一般の商業温室における応用に資するものであり、且つ50もの異なった環境条件をテスト出来るものです。
 
最初のステップは、既存の施設を取り壊し、改修現場へのアクセス道路を舗装する事でした。
各試験室は夫々、キーカードとフォトセル制御の出入り口が設けられ、独立制御の環境制御システムと潅水装置、排液回収装置が設けられています。
 Greenhouse for research in poland indoors
試験室の暖房は、温湯暖房システムを採用しています。温湯配管は各部屋に通っており、夫々の部屋に配置されたメジャリングボックス(温湿度センサー)の情報を基に、温湯混合弁を調節し、各部屋独立して温度制御されます。
温水は市内の公共施設が供給するものを利用しています。プロジェクトの一環として、ネタフィムは温湯暖房システムの設置を請け負いました。
 
各試験室は全て、独立した環境制御システムを装備し、暖房、換気、遮光、照明、湿度調整(ハイグロファン)などを稼動させます。環境制御にはプリバ・インテグロを2基、液肥混入器としてニュートリジェットが使われています。
 
各試験室には、栽培試験を行う為の、アルミニウム製ベンチが設置されています。
 
試験の中には、植物体にわざとウイルスを感染させる様な病理学的研究も含まれるので、試験室間の潅水並びに排液系統は、完全に独立分離されていなければなりません。
さらに、試験室から出た排液は、個々に設置した地下コンクリートタンクに行くまでに、紫外線殺菌装置を使って殺菌される様になっています。
 
研究成果を出来るだけ商業化に繋げたいので、試験室のサイズの小ささに合わせて、個別に天窓モーターを付けたり、ミニサイズの自動カーテンを張ったりする等の工夫を凝らして、商業温室と同等の稼動状態を再現出来る様にしています。Greenhouse for research in poland at night
本プロジェクトの成功が功を奏し、間もなくして「クラクフ農業大学」における研究施設という、別のプロジェクトを立ち上げる事が出来ました。

 

このリンクから研究温室の360度景観がご覧になれます: http://www.innaperspektywa.pl/netafim